【解説あり】食事制限と心のブレーキの関係とは?

「食事制限によるダイエットでパワーを失っている女性があまりにも多く、食事制限と心のブレーキは密接につながっている」と、前回お話をさせていただきました。

今日はこのことについて、解説をしていきます。

1.ある心理的な特徴

こんにちは、細江啓太郎です。

カウンセリングでよく聞く悩みが、

「食事制限をするけど、やめたらリバウンドする」

ということです。

 

そして、食事制限ダイエットを行っている方に共通しているのが、

「自信がない」

という心の状態です。

全員がそうというわけではありませんが、一定数、その言葉を聞きます。

 

これはいいとか、悪いとかという話ではなく、

現実にそうなっているということです。

 

なぜこんなにも多くの女性が、「自信がない」と言うのか?

 

最初の頃は不思議に思ってましたが、

次第にその理由が見えてきたのです。

 

食事制限のダイエットに取り組んでいる方には、

ある“心理的な特徴”があります。

 

最初はもしかしてそうなんじゃないかな? と、

仮説として捉えていたのですが、今は確信に変わっています。

 

これは、「食事制限ダイエット」が招いている悲劇なのです───

 

2.1日に何回食べてますか?

食事制限を行っているのは、

「食べると太る」

と思っているからですよね。

 

 食べる = 太る

 

というマインドセット。

 

だから、食べた時に罪悪感が襲ってくる。

もちろんそういった側面はあるのですが、

 

食べても太らない体になっていたり、

食べても太らない方法を知っていれば、

 

罪悪感は薄れていきますよね。

「私は食べても太らないから大丈夫。」

「食べてもケアの方法を知っている。」

こっちのほうが精神的にも楽だし、健全な状態だと思うのです。

さらに、体質改善もドンドン進みます。

 

食事は365日行いますが、その機会に罪悪感があるようだと、なかなかきつい。

 

1日3食の場合、3×365日で=1095回の罪悪感が襲ってきます。

そうなると、精神的にどうなっていきますか?

とても辛くなる姿が容易に想像できますよね。

 

何だか気分が暗くなってしまいますが、、

 

しかし、お話したいことはそこじゃあないんです。

食事制限を繰り返すことによって、

もっと恐ろしいことが起こっているのです。

 

3.心の領域を侵食していく

「これ食べると太ってしまうのではないか、、」

この発想が刷り込まれていると、

罪悪感を抱えながら食と向き合うことになります。

 

基本的に毎日食事はすると思うので、

その度にちょっとずつ罪悪感が積み上がっていきます。

 

ちょっとの罪悪感が何か関係あるの?

 

と思うかもしれませんが、大いに関係があるんです。

 

人は毎日の習慣によってできていきますよね。

罪悪感の度合いがちょっとだったとしても、

積み上げた期間が長くなるほど、それは破壊的な力を持つようになります。

 

罪悪感というのは、文字通り感情の問題。

次第に、心の領域を侵食し始めるのです。

 

では、食事制限を続けていると、心にどんな影響があるのか?

3つのポイントを解説していきます。

 

3-1.自分を責めるクセがつく

一つ目は、

【自分を責めるクセがつく】

ということです。

 

食欲は体から突き上げてくる衝動なので、

そもそも気合で抑えられるものではありません。

お腹がすけば、普通に食べてしまいますよね。

 

しかし、ここで罪悪感があると、

「また食べちゃった、なんて自分は意志が弱いんだろう、情けない…」

と自責の念が湧いてきます。

 

================
ダイエットすると決めたのに、
食事をがまんできなかった。
食べてまたリバウンドしてしまった。
もうずっとこんなことを繰り返している。
いい加減この状況を抜け出したい…
================

 

どんどん気分が落ち込み、自信を失っていく。

しかし、食事制限というのは無理があります。

できないことに取り組んで、「できない」と落ち込んでいるのです。

 

これを繰り返していると、日常生活でどうなるか?

 

「できない自分」が中心軸にすわってくるので、

何かにチャレンジしようと思っても、

どうせ自分はできないのではないか…

という消極的なムードに支配されるようになります。

 

責めグセがついているので、

何かをしても、

「なんでこれしかできないんだろう」と責めたり、

人から褒められても、

「ぜんぜんたいしたことないです」など、

自分のことを過小評価するようになります。

 

自分を責め、自信も失っていく。

人は習慣のいきもの。

繰り返したことが心身を形成していきます。

 

3-2.がまん体質になる

二つ目は、

【がまん体質になる】

ということです。

 

食事をがまんすることを毎日繰り返しているので、

知らぬ間に「がまん体質」が強化されていきます。

 

がまんが悪いわけではありませんが、

「痩せがまん」はよくないです。

「忍耐」と痩せがまんは違います。

(※痩せがまん…できないことをがまんすること)

 

すると、日常生活において、

本当は嫌なのにNOと言えなかったり、

その場の空気に流されやすく、自分の主張ができなくなります。

 

「私はそれで問題ありません、大丈夫です。」

 

心の底では良しと思ってないのに、涼しい顔でYESと言ってしまう。

本当は嫌なのに言い出せず、少しずつ心が苦しくなっていく。

言いたいことを言えない。

 

しかし、がまんにも限度があります。

望ましくないことを我慢しているわけですから、

それが溜まっていくと、

最終的にドカン! と爆発して、

余計に始末が悪くなる。。

 

もしかしたら、あなたも心当たりがあるかもしれません。

がまんを習慣にしていると、

おもいっきり自分を表現することができなくなったり、

何かをするときに、心にブレーキがかかりやすくなります。

 

3-3.思い込み体質になる

三つ目は、

【思い込み体質になる】

ということです。

 

ダイエット = 食事を減らすこと

 

と捉えていると、

「食事を減らさなければ痩せない」

という思い込みが強化されていきます。

 

痩せない理由は食べているからだと思い、食事を減らそうとする。

しかし、食事制限は続かないので、できないとまた落ち込む…

 

食事を減らすこと以外にも、痩せる方法はあるのに!

 

この思考を繰り返していると、一つの思い込みに囚われやすくなり、日常生活にも影響を与えます。

例えば、

人間関係で何かトラブルがあったときに、

一人で勝手に妄想を膨らませ、

「こう思っているに違いない!」

と、疑いや怒りがエスカレートしていったり。

 

夜も寝付けなくなるほどのモヤモヤに見舞われ、

ぐったりとした疲労感に襲われる。

相手はそんなこと思ってないかもしれないのに、

思い込みが行き過ぎて自滅してしまう。

 

さらに、

思い込みがベースとなってコミュニケーションをする

わけですから、

うまくいくはずがありません。

 

関係は余計にギクシャクして、ストレスが増していきます。

 

思い込みという妄想に支配されると、

日常生活に深刻な影響を及ぼすようになるのです。

 

・・・・・

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・・・・・

 

4.逆回転させる

ここまで、食事制限のダイエットが心に及ぼす影響を3つお話させていただきましたが、どう思われましたか?

「ホントにそんなことになるのかな…」

と思ったり、

「自分のことを言われてる気がする…」と、

ドキッとされたかもしれません。

 

ここでお伝えしたかったことは、

日々の習慣によって人間が形成されていく

ということです。

毎日、食事の機会は訪れます。

 

その際に、食に対する罪悪感など、

ネガティブなマインドを積み上げていったら、

破壊的な力を持つようになります。

 

そして、

====================
※行動はマインドによって規定されていくので、
それを軸にした現実を生きることになります。
====================

 

マインドは日々の習慣で決まり、人生はその力に左右される───

 

ん? ちょっと待ってください。

ということはですよ。

日々の習慣によって人生が変わるのであれば、

いい方向に積み上げれば、

いい方向に変わっていくとも言えませんか?

 

食事制限のダイエットはよくないとお話をしましたが、

これを逆回転させたら、人生が良い方向に進み出すのではないか?

という仮説を立てることができそうじゃないですか。

 

5.食べ方が変われば、生き方が変わる。

つまり、毎日の食事を通して、

・できたことをほめる
・がまんしない
・思い込みを外していく

という心を育てることができれば、

理想の人生に近づいていくと思いませんか?

 

これは仕事を始めた当初は仮説だったのですが、

ある人に出会ってから確信に変わりました。

 

食べ方を変えれば、ダイエットが成功するだけでなく、人生が変わるのです!

 

誰に出会って、何があって確信を得たのか。

次回から何回かに分けて、

食事制限のダイエットから解放され、

人生を変えた人のストーリーをご紹介させていただきます。

 

前回重要なことを話しているので、こちらから読んでおいてください。

・食事制限が危険な“裏の理由”とは?
https://dcounselor.com/2018-09-29-syokujiseigen

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